脳波ブログ
脳波計研究者が脳波測定の最新情報や脳波に関する知見をお伝えしていきます

耳穴から脳波を測る

弊社は耳穴から脳波を測る外耳道電極プロジェクトに所属しておりまして
3名の先生方と共に8年間研究をしておりました。

弊社は試作と特許を担当しており、上図の試作品を完成し特許登録しました。
簡単に言うと、傘を逆に持って柄をひっぱって開くイメージです。
これで外耳道内で電極を張り出す事ができます。

当初は、外耳道は小脳に近いので新たな発見があるのでは?とか
南半球から測る事で波形が反転するのでは?とか期待をしておりましたが
結果的には耳たぶで測った波形とほぼ変わらないと言う結論になりました。

因みに、耳たぶは頭部で最も脳波が小さい場所であり、基準電極を設置する箇所です。

科学ジャーナル「EJN(European Journal of Neuroscience)」に論文が
掲載されましたので下記サイトをご参照願います

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ejn.16175

アップル社がイヤホン型の脳波電極の特許を取得されたとの事ですがどうなのでしょうか

この記事の著者

木村 晶朗
株式会社デジタルメディック 代表取締役社長
木村 晶朗
関西学院大学法学部卒業後、ヤマハ発動機、ロームにてプログラム開発等を担当。独立後、ストレス軽減を目的とした「脳波フィードバックシステム」の特許を取得。本特許を事業化すべく経産省、京都府補助事業に採択され京都教育大学 中村道彦教授と6年間の共同研究を行う。その間の実験における被験者数は1,000人以上。システムは完成したがソフトウェアよりもハードウェアが評判を呼んだため脳波計の販売を開始、大手企業や有名大学に500台ほど売れる。ユーザーの実験のサポートも行っているため、経験した実験の種類は100を超える。