脳波ブログ
脳波計研究者が脳波測定の最新情報や脳波に関する知見をお伝えしていきます

コントロールという実験用語

色々な実験用語の中で特に「コントロール」という用語は頻繁に使われます。
コントロールとはWikipediaによると「結果を検証するための比較対象を設定した実験。」との事ですが
要は、香りの実験の場合は”無臭のもの”、味の実験の場合は”水”、
音の実験の場合は”ホワイトノイズ”、着心地の実験の場合は”普段着ているウェア”、
などのように測りたいターゲット刺激と比較する為の刺激を指します。
刺激の与え方は、ターゲット刺激と同じ与え方をしなければなりません。
(例えば、香りの実験の場合は紙コップにアロマオイルを含ませたティッシュを入れたものと
テッシュのみを入れたものを嗅いでもらうなど、見た目を同じにして同じ動作をしてもらいます。)

この記事の著者

木村 晶朗
株式会社デジタルメディック 代表取締役社長
木村 晶朗
関西学院大学法学部卒業後、ヤマハ発動機、ロームにてプログラム開発等を担当。独立後、ストレス軽減を目的とした「脳波フィードバックシステム」の特許を取得。本特許を事業化すべく経産省、京都府補助事業に採択され京都教育大学 中村道彦教授と6年間の共同研究を行う。その間の実験における被験者数は1,000人以上。システムは完成したがソフトウェアよりもハードウェアが評判を呼んだため脳波計の販売を開始、大手企業や有名大学に500台ほど売れる。ユーザーの実験のサポートも行っているため、経験した実験の種類は100を超える。