刺激前の状態を揃える(対策前)
これは、よく起こしがちな実験の失敗例です。被験者に無臭・アロマ1・アロマ2・アロマ3・タバコ臭の順に匂ってもらった時のアルファ波の出現率なのですが、後ろに行くに従って出現率が上がっています。原因はそれぞれの刺激の前の状態が変わって行っているからです。アロマ2を匂う前はアロマ1でリラックスした状態であり、アロマ3を匂う前ではアロマ1と2の効果が積み上がった状態であり、嫌な臭いであろうタバコ臭を匂う前には完全に覚醒度が下がった状態という具合です。このように実験プロトコルを考慮せずに測りっぱなしにすると刺激単体どうしの比較ができません。