脳波ブログ
脳波計研究者が脳波測定の最新情報や脳波に関する知見をお伝えしていきます

お薦めの計算式

ノイズが無い綺麗な脳波が測れて、フーリエ演算で周波数成分にも分解できた場合、その後どのような計算式で快・不快や安静度・緊張度を評価したら良いでしょうか? あまり複雑な計算式で評価すると理解もしにくいし、説明も難しくなります。 そこで下記の計算式をお薦めいたします。 すなわちシータ波、アルファ波、ベータ波のパワー値の合計を100%とした時のアルファ波パワー値の割合です。この割合が高いほど安静度が上となります。(弊社ではてんかん波を避けるためにベータ波は20~25Hzのみ使用していますが、13~30Hzにしても問題ありません。)

この記事の著者

木村 晶朗
株式会社デジタルメディック 代表取締役社長
木村 晶朗
関西学院大学法学部卒業後、ヤマハ発動機、ロームにてプログラム開発等を担当。独立後、ストレス軽減を目的とした「脳波フィードバックシステム」の特許を取得。本特許を事業化すべく経産省、京都府補助事業に採択され京都教育大学 中村道彦教授と6年間の共同研究を行う。その間の実験における被験者数は1,000人以上。システムは完成したがソフトウェアよりもハードウェアが評判を呼んだため脳波計の販売を開始、大手企業や有名大学に500台ほど売れる。ユーザーの実験のサポートも行っているため、経験した実験の種類は100を超える。