脳波ブログ
脳波計研究者が脳波測定の最新情報や脳波に関する知見をお伝えしていきます

ノイズについて(電磁ノイズ)

我々の身の回りには様々な電磁波が飛びかっています。特に商用電源から飛んで来る50Hzまたは60Hzの交流波は強烈で、脳波計のノイズとしては大敵です。このノイズは計測におけるサンプル速度によってはエイリアシングと言って5Hz~10Hzなどの低周波ノイズとして現れます。ノーマルモード・ノイズはこのノイズが外部より混入するものであり、コモンモード・ノイズは装置のグランド電位が変動するものです。

対策は下記の通りです。

【対策】
・脳波計にフィルターを入れる。
・脳波計やパソコンをアース接続する。
・商用電源を使用した機器と接続しない。(バッテリー駆動とするetc)

この記事の著者

木村 晶朗
株式会社デジタルメディック 代表取締役社長
木村 晶朗
関西学院大学法学部卒業後、ヤマハ発動機、ロームにてプログラム開発等を担当。独立後、ストレス軽減を目的とした「脳波フィードバックシステム」の特許を取得。本特許を事業化すべく経産省、京都府補助事業に採択され京都教育大学 中村道彦教授と6年間の共同研究を行う。その間の実験における被験者数は1,000人以上。システムは完成したがソフトウェアよりもハードウェアが評判を呼んだため脳波計の販売を開始、大手企業や有名大学に500台ほど売れる。ユーザーの実験のサポートも行っているため、経験した実験の種類は100を超える。