脳波ブログ
脳波計研究者が脳波測定の最新情報や脳波に関する知見をお伝えしていきます

眠気時の脳波について②

前述した「眠気時の脳波について」を下記の実験プロトコルで計測するとこのように眠気が見える化できます。ヨコ軸が時間(秒)でタテ軸が眠気(アルファ波出現率)を表します。

【実験プロトコル】
同一被検者に日を変えて
昼食後に水とカフェイン系ドリンクを飲んでもらい
15分間計測したデータを2分毎の移動平均値でグラフにした。
シータ波は傾眠で優位になるため分母に入れず、指標はα/(α+β)を使用した。

この記事の著者

木村 晶朗
株式会社デジタルメディック 代表取締役社長
木村 晶朗
関西学院大学法学部卒業後、ヤマハ発動機、ロームにてプログラム開発等を担当。独立後、ストレス軽減を目的とした「脳波フィードバックシステム」の特許を取得。本特許を事業化すべく経産省、京都府補助事業に採択され京都教育大学 中村道彦教授と6年間の共同研究を行う。その間の実験における被験者数は1,000人以上。システムは完成したがソフトウェアよりもハードウェアが評判を呼んだため脳波計の販売を開始、大手企業や有名大学に500台ほど売れる。ユーザーの実験のサポートも行っているため、経験した実験の種類は100を超える。