脳波ブログ
脳波計研究者が脳波測定の最新情報や脳波に関する知見をお伝えしていきます

脳波の正体

「眼を閉じるとアルファ波が増えて、開けると減るのは分かったけど
実際に脳で何が起きているの?脳波の正体は何?」というご質問を良く受けます。
これは「シナプス+神経伝達物質」などで検索いただくと色々なサイトで紹介されており正確にはその通りだと思うのですが、
分かりやすくイメージするために私は下記の通り理解しています。

1)脳神経どうしはつながっておらず、イオンをキャッチボールして伝達している。
2)このキャッチボールをするリズムは全員およそ10Hz。
3)脳が休憩状態になると、沢山の脳神経が「いっせいので」と同じリズムでキャッチボールをしだす。これがアルファ波。
4)脳が活動状態になると、沢山の脳神経がランダムにキャッチボールをしだすのでアルファ波が重なり合って小刻みな波形になる。これがベータ波。

この記事の著者

木村 晶朗
株式会社デジタルメディック 代表取締役社長
木村 晶朗
関西学院大学法学部卒業後、ヤマハ発動機、ロームにてプログラム開発等を担当。独立後、ストレス軽減を目的とした「脳波フィードバックシステム」の特許を取得。本特許を事業化すべく経産省、京都府補助事業に採択され京都教育大学 中村道彦教授と6年間の共同研究を行う。その間の実験における被験者数は1,000人以上。システムは完成したがソフトウェアよりもハードウェアが評判を呼んだため脳波計の販売を開始、大手企業や有名大学に500台ほど売れる。ユーザーの実験のサポートも行っているため、経験した実験の種類は100を超える。