視線と焦点の固定
数種類の刺激を受けた時の安静度・緊張度の違いを比較する実験を行う場合(例えばアロマオイルA、B、Cを匂った時のリラックス度の比較実験など)、それぞれの刺激を受けた時に見る物が同じでなければフェアな比較になりません。その対策として「注視点」という十文字マークの中心を見てもらう方法が一般的なのですが、私の経験では、この方法は視線の固定できますが、焦点の固定は難しいです。なぜならば、注視点の中心を超えて焦点を合わせる被験者が多く、その結果まどろんでしまいアルファ波優位となってしまうからです。そこでお薦めなのが下画像のような「車窓から見た風景動画」見てもらう方法です。この動画を流すと見ない方はおらず、焦点も固定されます。「動画による心理的影響は無いか?」と質問を受ける事がありますが、まどろみによる影響よりはるかに小さいと思われます。
